ホログラムを創作に取り入れてみた

The following two tabs change content below.
巡宙艦ボンタ
およそ絵を描くことならなんでもやる 粘土もいじる 楽器ぽいものを作った 警視庁魔法少女課で企画原案とグラフィックとアニメーション スタジオポラリスお手伝い 高い城のアムフォ日本語訳のなかのひと
巡宙艦ボンタ

最新記事 by 巡宙艦ボンタ (全て見る)

どうも、ボンタです。最近ますます暑くなるなあと思ったら窓の外に広がるエルフの森が燃えていました。大変ですね。
アツいといえばVtuberです。いやお前がいまさら何言ってんだって感じですがアツいです。やけどしそう!

バーチャルとリアルの汽水域へ

Vtuber、皆さんもうだいたいご存知でしょうからオレは説明から逃げるぜ。正確な定義が存在しないということが多様性を生んでいて面白いという側面もあります。
さて、Vtuberブームはそのコンテンツと共に、その仮想された人物へ存在感を与えるための技術を発展させました。個人レベルでの利用を可能にした、といった方がよいでしょうか。例を挙げるならLive2Dモデルや3Dモデルを人体と同期させる技術。もしくはVRChatでの各種拡張、そして現実世界への顕現。2018年に開催されたニコニコ超会議にて、大規模に透過ディスプレイを導入して行われたイベントは好評を博しました。

さて、ここでまた違う方向を向いた話をつなげてみます。
甲賀流忍者ぽんぽこさんはVtuber界に衝撃を与えました。なんと唐突に山へ繰り出したのです。リアルの山へ。猟銃を持ち、猪を狩りに。彼女の行動は「Vtuberの動画はすべてCGでないといけない/もし実写を使うとしても、意識的に現実へと越境してはいけない」という不文律を破り、界隈を一層カオスにしました(実際はその以前にも様々な試みが存在しましたが、ここではわかりやすい例として挙げさせてもらいます)。

その後、Vtuber日雇礼子さんは西成を闊歩し、キランユウさんはNintendoLaboで遊びまわるようになり、おめがシスターズはリアル街頭調査を決行します。そして、「バーチャルとリアルとの境界を乗り越えると面白い」ということがわかり始めます。わからないという人は動画をみましょう。

ともかく、なぜか無性に、越境するということは面白いのです。

 

国境を跨いで立つ人々

なんでこれが面白いのでしょうか? 筆者にも確たる答えが出せていませんが、一つには意外性があると思っています。バーチャルとリアル、切り立ったエーテルの崖に隔てられたこの二つの世界は、まっさきに人間の意識を断絶させてしまいます。それが初期においてVtuberを流行させたきっかけであり、この断絶が持つ強みが、これから先のバーチャルな人たちを良く助けていってくれるでしょう。
そして一方で、この断絶をまったく意に介さず、視聴者の目の前でさらりと乗り越えて見せたとき、画面と視聴者の間にも涼やかな風が吹くのです。視聴者の予想を裏切る、意外性が生じる、などとと言ってもよいでしょう。
これが顕現者たちの魅力のひとつではないでしょうか。

しかしまたもう一つの面白さがあるのではないかと思います。

越境するのって、なんか面白いのです。

ブラウザバックしないでください。お待ちください。説明します。
例えば、カーナビ付きの車で県境を越えたとき、カーナビによっては「〇〇県に入りました」などアナウンスしてくれる場合があります。そんなとき、オッッと思いませんか?思わない? なんか、その瞬間に立ち会えたことがうれしくなってしまうときがある。
また、例えば陸続きの国同士が接する国境線を跨ぎ、記念撮影している旅行者を見たことはないでしょうか。民俗学ではないですが、「越境する」ということは、理屈に埋ずまった人間の表層の、さらに奥へと働きかける、なにかがあるようです。

創作へホログラムを応用する

越境することがおもしろさを生み出すというのは、なにもVtuberに限ったことではありません。このサイトをご覧の人の方が詳しいかもしれませんが、例えばノベルゲームにおいては「メタ的表現」が武器となってプレイヤーに襲い掛かるような作品がありますね。m〇nikaさんとか。

ここまでVtuberに仮託してみてきたように、メタ表現を用いるとまではいかずとも、キャラクターが何らかの形で越境してくるということはプレイヤーに新鮮な感覚を与えることができます。心の中にまで入り込むとはいかずとも。
では例えば、個人で透過ディスプレイを用意出来たら、いままでにない面白いものが作れそうです。新たなコンテンツが生まれるかもしれませんし、もちろん個人Vtuberの現実への顕現先としても十分有用です。

でもお高いんでしょう?そんな声が聞こえてきそうな昨今。ニコニコ超会議での顕現を実現させるために、ドワンゴは透過ディスプレイへ巨額の投資をしたという噂も。

もちろんクリアな画、強い室内光下での可視性、または安定性や画面の広さを求めると、相当な調達額になってしまうのはうなずけます。
が、それらをあまり求めなければ、非常に安価に、簡単に実現できることが、今回の試みでわかってきました。

地球(ダイソー)へ・・・

はいっ、ようやく工作パートです。今回作るのは・・・ホログラムディスプレイッ!
お手元にはさみとテープがあったなら、あとは100円しかかかりません。
ダイソーへ行ってプラバンなど透明なプラスチック板を買ってきましょう。透明で、ある程度光を反射し、加工しやすければなんでもよいです。

正方形を中心として、四辺を正三角形が囲んだ図形を描き、その通りに切ります。

テープで辺同士を貼り合わせて、四角錐を作ります。
これでハードウェアはおわりです。
まじで。これでディスプレイ工作終わり。あとは適当なモニターに乗っけておきましょう。

 

さて次に、ここに映すための映像を作ります。これが結構面倒。

 

Blenderなど3DCGソフトウェア上で、立体的に映しだしたいアニメーションを組んでおきましょう。
完成したら三・四方向にカメラを置き、それぞれの方向から見た像をレンダリングしましょう。今回は前、右、左に置き、カメラ位置を変えながらアニメーションを書きだしました。

 

こここそがシステムの肝といってよいでしょう。四角錐の三(四)面に、キャラクターの像がきれいに映るよう、一枚の動画にまとめる形で配置していきます。

今回はAviutlを使用しました。

はい、皆さんできたでしょうか。
作業、終わりです。まじで・・・

 

じゃあやってみよう

できあがった動画の真ん中に四角錐を置いてみましょう。図のように。

はい、ひどい図ですね。ペンタブ持ち出すのが億劫だったのでマウスで書きました。ごめん。僕はノートPCでやったのでこのような姿勢でセットしましたが、横に倒した液晶モニタでも、タブレットでも、四角錐の大きさによっては普通のスマホ画面でもできます。

こんな感じです。きちんと三方向から見て像が映っています。すごい!

応用してみよう

というか応用してみました。

音が小さいですが、緊急速報システムを模したセカイ系的なホログラム作品・・・をイメージ。 これ単体で物語を作ることが、どうやら可能らしいです。
顕現につかってもよし、キャラクターを愛でてもよし、これのように物語を映し出してもよし、Unityとかのゲームエンジンと組み合わせてインタラクティブな作品を作ってもいいでしょう。構造が単純なだけ、応用の幅が広めです。

おわりに

さて、ここまで長々と読んでくださりありがとうございます。
ここで紹介した方法は以前から各所で試されているようですが、改めて自分でやってみて、その工作の簡単さと、そこから得られるリアルさの差に驚くような体験をしました。ぜひ一度、自分の手を動かして試してみてほしいです。筆者はバーチャルとリアルの境界に仁王立ちになって、あなたの作品を待っています!
では!

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でクリエイターの間をフォローしよう!

The following two tabs change content below.
巡宙艦ボンタ
およそ絵を描くことならなんでもやる 粘土もいじる 楽器ぽいものを作った 警視庁魔法少女課で企画原案とグラフィックとアニメーション スタジオポラリスお手伝い 高い城のアムフォ日本語訳のなかのひと
巡宙艦ボンタ

最新記事 by 巡宙艦ボンタ (全て見る)